2010年3月31日(水) 共催事業
若狭路文化研究会と共同して「滋賀県物産誌 首巻・敦賀郡編」を発刊しました
若狭路文化研究会は、当財団と共同し、「滋賀県物産誌 首巻・敦賀郡編」の復刻版を平成22年3月に出版しました。
福井県は、明治14年2月に誕生しましたが、この調査が行われた明治10年代当時、福井県の嶺南地域は滋賀県の管轄にあり、当時の滋賀県が県を治めるため、管内の物産等の統計及びその盛衰の沿革を、その主要な目的として刊行したものを復刻版として今回出版したものです。
この「滋賀県物産誌」は、主巻1巻と、管内17の郡別(福井県分は第14巻大飯郡、第15巻遠敷郡、第16巻三方郡、第17巻敦賀郡)により構成。
今回の復刻版は、本の表題こそ「滋賀県物産誌」ですが、その記録は福井県嶺南地域の統計であり、村ごとの地理概要と人口、物産(製造物、農水産物)、牛馬、荷車、車輌、船舶、水車等の貴重なデータが収録されており、当時の嶺南地域の情勢を知る上で大変重要です。
今回は「敦賀郡」の出版ですが、今後「三方郡」「遠敷郡」「大飯郡」を刊行し、明治初期の嶺南全体の地域像を明らかにしてゆくことが必要であると考えられます。