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共催

若狭路文化研究会と共催で若狭路文化研究会第3回フォーラム「王の舞と若狭路の民俗」を開催しました

開催期間 2007年3月10日

若狭地方一円に伝わる伝統芸能「王の舞」の調査研究に大きな功績を残した錦耕三さんと小林一男さんの2人の民俗学者を偲び「王の舞と若狭路の民俗」と題して、若狭路文化研究会第3回フォーラム(同会主催、当財団共催)が、平成19年3月10日、美浜町の中央公民館で開催されました。
各地区の王の舞保存会や県内外からの文化関係者ら約120人が参加しました。
最初に、小林一男氏の自宅に保管されていた錦耕三氏の調査遺稿の編集に携わった千葉大学教授の橋本裕之氏が、「錦耕三が見た王の舞」と題して基調講演を行いました。
橋本さんは、弥美神社の王の舞にたまたま出会い、小林一男さんを通じて錦さんを知り、残されていた遺稿を活字にすることを提案し、約15年間を費やし、出版した経過を辿りました。
錦さんが戦中戦後を通じて三方郡内を歩き、王の舞を中心に民俗学の記録を書き続け、また深い絆で結ばれていた小林さんと2人が地域の誇りに思える文化財を後世に伝えようとした偉業を紹介しました。
続いて行われたパネルディスカッションでは、生前綿密な取材活動をし、多くの資料を残された錦耕三さんと、友人として地元でその活動を支えた美浜町新庄の小林一男さんの活躍とその遺産の素晴らしさと地域の伝統を継承していくことの重要性を2人のエピソードを交え、語り合いました。

開催場所

美浜町・中央公民館