主催
人間国宝・茂山千作 狂言を楽しむ会を開催しました
開催期間 2001年10月16日
当財団では、平成13年10月16日に、敦賀市プラザ萬象能楽堂にて、人間国宝の茂山千作師一門をお招きし、狂言を楽しむ会を開催しました。
昼の部では、敦賀市内の中学生(気比・松陵・愛発中)約450名が体験学習の一環として狂言を鑑賞しました。
公演の前に能舞台の構造や狂言の小道具の使い方、狂言の泣き、笑いの演技などについて解説が行われた後、「柿山伏」と「附子」の2曲が演ぜられました。
附子は小学校の教科書にも登場する有名な狂言だけに、役者の滑稽な仕草の連続に会場から笑い声がわき、大きな拍手が送られました。
夜の部では、約500人のファンが会場を埋め、開幕に先立ち、茂山千三郎さんから能楽堂のいわれをはじめ、上演曲目の見方について解説が行われ、続いて「萩大名」、「千鳥」、「濯ぎ川」の3曲が演ぜられました。
萩大名では、人間国宝の茂山千作師が大名で登場、田舎大名が名庭の萩の花の見学に挨拶代わりの詠歌をめぐり、太郎冠者との出かける前の大騒ぎや庭の亭主を巻き込んだトンチンカンな振舞い、コメディなセリフの演出に、会場から大きな笑いが沸き起こり、千作師の円熟した演技に終始大きな拍手に包まれていました。
最後に、恐妻物で、妻と姑と婿養子をめぐり、気の弱い男をいたぶる姿や、男の抵抗ぶりをおかしく演出した「濯ぎ川」が上演され、当日のフィナーレを飾りました。
開催場所
敦賀市・プラザ萬象能楽堂