主　催：株式会社文藝春秋社、福井商工会議所、財団法人　げんでんふれあい福井財団
平成12年11月15日に福井商工会議所ビル・コンベンションホールで文化講演会を開催しました。
講師に、エッセイストの阿川佐和子さんと作家の平岩弓枝さんをお招きし、約1100人が会場に詰めかけ、お二人の講演に耳を傾けました。
全国的に人気の高いお二方の講演とあって、全国各地から聴講の申込が殺到したとのことでした。

阿川佐和子さんは「私が会った人々」と題して、テレビ番組のリポーターやニュースキャスターとして上司やいろいろの人に接してきた体験談を披露し、「人は会ってみないと本当の人物像はわからない」と仕事を通じた経験則を語りました。

平岩氏は「時代小説を書く理由」をテーマに、「時代小説には、往時の社会の仕組みや生活習慣など時代考証を踏まえての筆致が必要」と語られ、特に、恩師長谷川伸先生に教えられた師弟関係の逸話を披露されました。
また、「歴史上の人物には様々な人生背景があり、その人物の足跡を探り、歴史を垣間見れたらと思い書き続けているが、今日の変動の激しい時代、苦難を乗り切る灯ともなればと願い、時代小説に取り組んでいる」と締めくくられました。

お二人の巧みな熱演に、会場からは大きな拍手が送られました。