第13回(平成23年度)の選考結果と受賞者の経歴
げんでんふるさと文化賞
げんでんふるさと文化賞とは、福井県の地域文化の普及・発展に永年に渡り尽力し、顕著な功績を収められた人への功労に対し贈呈しています。
千葉 半厓【書 道】 (敦賀市)
永年、小中学校・高等学校の教員として書道教育に携わるとともに、人材の育成と地域の書道文化の発展に努めてきた。
全日本書道連盟評議員、敦賀市文化協会会長、毎日書道展審査員、福井県書作家協会名誉顧問など、多数の役職を歴任、本県書道界で指導的立場にある。
また、斬新な書の表現を追及し、石刻、陶板など新しい素材による書表現も開拓、地域の碑文や標石等に数多く揮毫する。
舟澤 茂樹【郷土歴史・文化】 (福井市)
永年、福井藩の歴史を研究し、その成果を「福井城下ものがたり」「福井藩(シリーズ藩ものがたり)」「福井藩史辞典」など多くの著編書で世に発表。歴史研究をもとにした地域おこしやまちづくりにも貢献。
「福井市史」など多くの市町村誌の編纂委員として、また福井県史の調査執筆員として参加。
また、福井県文化財保護審議会委員として文化財の保護に、福井市の教育委員長として教育文化の発展にも貢献。
木下 虹樹【華 道】 (福井市)
いけばな草月流の師範。草月会福井県支部長をはじめ、福井県華道協会や福井県文化協議会等の役員として他流との交流を図るなど活動の輪を広めた。
ふくい県民総合文化祭等では、今までにない大作を出品。「創造と美と人の心」をモットーに常に新しい花材に向って鋭意努力。
また、国民文化祭の企画委員や福井カルチャーセンターの講師を務め、地域の公民館活動で表彰されるなど、華道の発展に尽くした。
げんでん芸術新人賞
げんでん芸術新人賞は、新人芸術家として将来を多いに期待される芸術活動を行う人に対し贈呈しています。
今村 鷹洌【剣詩舞道】 (越前市)
平成2年に真舞流吟舞道会に入会して剣舞・詩舞を始め、平成18年には師範免許を取得。
多くの大会に参加し、吟剣詩舞コンクール全国決勝大会では剣舞、詩舞の2部門で優勝。
また、地元公民館では園児から小中高生、高齢者と幅広い年齢層を対象に教室を開催。
地元小学校の伝統文化体験学習指導や県主催の「ふくい子ども文化祭」にも毎年参加。地域活動や幼少年の情操教育にも熱心。
松谷 由美【洋楽(ヴァイオリン)】 (大野市)
京都市立芸術大学音楽部卒業・同大学大学院終了。KOBE国際学生コンクール特別賞、武生国際音楽祭アプローズ賞などを受賞。
京都市交響楽団のヴァイオリン奏者として活躍する一方、「アフィニス夏の音楽祭」などに参加。
県内でも「奥越前に春を呼ぶ音楽会」を10年間開催。「越のルビー音楽祭」など数々の演奏会に出演。また、「福井ジュニア絃楽アンサンブル」の講師、県立高校絃楽部の指導など、人材の育成にも熱心。