げんでんふるさと文化賞・げんでん芸術新人賞

GENDEN AWARD

第14回(令和3年度)の選考結果と受賞者の経歴

 

げんでん芸術新人賞

げんでん芸術新人賞は、新人芸術家として将来を多いに期待される芸術活動を行う人に対し贈呈しています。

 

 

司辻 健司【工芸(陶芸)】 (越前町)

越前焼「光窯」の窯元として、伝統工芸離れが進む若い世代に越前焼の魅力を伝えている。
作品の特徴として、土の硬さなどの研究を重ね、独自の薄作り技術を駆使し、土の質感を生かした焼き物とは思えないほどの薄くて軽い商品を制作。日本酒利き酒師、県工業技術センターなどとコラボし、日本酒専用カップや腕時計(文字盤)など、さまざまな商品を生み出している。最近ではセレクトショップ大手のビームスとの連携で薄作りのオリジナルカップを制作、東京や京都のビームス店舗で販売されている。
一方で芸術家としても日本現代工芸美術展、日展に毎年作品を発表し入賞を重ねており、今年10月には第8回日展工芸美術部門で「特選」を受賞した。和紙や漆器の技術を合わせた作品に取り組むなど、難しい技術に意欲的に挑戦し続けている。48歳と工芸会のホープであり、経験と実力を兼ね備えた陶芸家である。現在、(一社)日本現代工芸美術家協会本会員、公社日展会友

 

中嶋 将之(宗山)【剣詩舞道】 (福井市)

全国トップクラスの若手剣詩舞道家。
日本伝統文化の継承者として貴重な人材、6才にて家元の父に師事する。
全国剣詩舞各種コンクールで優勝経験もあり、現在は審査員を務める。
平成11年には日中友好事業として杭州市で京昆劇団と共演する。福井県の伝統を掘起し、脚本演出家としても才能を発揮、シンセサイザー、尺八、太鼓などを和風ミュージカル調に芝居に取り入れ、毎年舞台発表している。(東尋坊物語、ヤマトタケルなど)
また、幼少年育成にも尽力しており、全国高等学校総合文化祭吟詠剣詩舞部会県代表の責任者、指導者として16年間引率し、平成28年の広島大会では福井県代表チームを優勝に導いた。
現在、剣詩舞道県総連の事務局を重責し、今後の文化活動の重要人物と期待される。

 

中田 けい【洋楽(声楽・ソプラノ)】 (美浜町)

同志社女子大学学芸学部音楽学科演奏専攻声楽コースを卒業後、生まれ育った地元敦賀に戻り市内の小学校にて講師を務める傍ら、更に声楽の技術を高めるため勉強に励み、福井県音楽コンクール知事賞、福井県新人演奏会オーデション合格など多くの賞を獲得。平成29年度「越のルビーアーティストバンク」オーデションに合格し、福井県内で活動を重ねている。
また、地元敦賀では「つるが~る」ソプラノデュオとして数々のコンサートを企画。敦賀市在住者による合唱サークル(ジョイ)」を立ち上げ指導を行う他、子供達の育成にも力を入れるなど、精力的に音楽活動を行っている。
地元に根を下ろし、明るく親しみ易い性格の彼女は益々音楽ファンを増やし、今後も更に多大な文化貢献をもたらしてくれるであろう事が期待できる。

 

 

今年度は「げんでんふるさと文化賞」の表彰は行っておりません。