第16回(令和5年度)の選考結果と受賞者の経歴
げんでん芸術新人賞
げんでん芸術新人賞は、新人芸術家として将来を多いに期待される芸術活動を行う人に対し贈呈しています。
後藤 礼奈【邦楽】 (鯖江市)
母、祖母が箏・三絃の教授者であるという家庭に育つ。名古屋音大邦楽コースで古典や地歌を専門的に学び、卒業後は福井県内を中心に多くの邦楽の演奏会等に出演し、研鑽を重ねるとともに、「箏・三絃教室」を開設し、小学生から50代まで幅広い年齢の生徒を指導し、邦楽伝承に尽力しており、邦楽(筝曲)コンクールでの受賞も多数。アニメソングや自身編曲のJ-popなどを演奏し、若い世代にも箏の魅力発信を行うとともに、福井県出身の和楽器奏者で結成されたグループ「誉レ」に加入し、福井の名所をイメージしたオリジナル曲を作曲し演奏するなど、地域ゆかりの音楽にも挑戦している。
冨田 忠志【漆工芸】 (鯖江市)
物心ついた頃から父が日本現代工芸美術展や日展に出品しており、父の紹介で輪島の文化功労者、日本芸術院会員の故 三谷吾一氏の元で沈金師としての修行を始める。ものづくりに向かう心構えや作品に対する考え方、技術を学びに帰福。帰福後は父から異なる技法を学ぶ。2000年に第39回日本現代工芸美術展で初入選以降毎年出品。漆作家として様々な公募展に出品し、受賞を重ねている。
越前漆器協同組合青年部長として、地元の産地活性化にも尽力している。