げんでんふるさと文化賞・げんでん芸術新人賞

GENDEN AWARD

第5回(平成15年度)の選考結果と受賞者の経歴

げんでんふるさと文化賞

げんでんふるさと文化賞とは、福井県の地域文化の普及・発展に永年に渡り尽力し、顕著な功績を収められた人への功労に対し贈呈しています。

 

中瀬 実【文化運動】 (敦賀市)

中瀬 実【文化運動】 (敦賀市)

昭和34年から55年まで21年間松島さし踊り保存会長をつとめ、郷土の伝統芸能の保存普及に尽力。同55年より敦賀市文協郷土芸能部門長、常任理事、副会長を歴任し、平成5年より14年3月まで10年間、同会会長を務め、市文協の充実発展に寄与した。特に従来の市文協の行政依存型から民間主導の文協活動に移行させるため、自主運営への組織改革を断行。敦賀市文協活動の活性化を進めた功績は高く評価される。昭和54年より4期敦賀市議会議員(平成元年・市議長就任)を務め、平成7年敦賀市政功労賞、平成10年文協地域文化功労賞、同13年叙勲受賞。

 

 

竹内 成鴻【演劇】 (福井市)

竹内 成鴻【演劇】 (福井市)

昭和29年福井大学卒業後、県内高等学校に勤務。38年間勤務校において演劇部の顧問として生徒指導に尽力。特に福井商業、羽水高校では、生徒を全国大会や中部日本大会において入賞させる。平成2年「福井県の高校演劇40年」を編集発行。退職後、福井県演劇連盟の創立に尽力し、初代事務局長に就任、現在、同連盟会長として県下アマチュア劇団界の活性化に努めている。現県文協副会長。平成2年、県高等学校文化連盟功労賞受賞。

 

 

藤井 則行【児童文学】 (福井市)

藤井 則行【児童文学】 (福井市)

昭和32年福井大学卒業。以来平成7年3月まで38年間県内小・中・高校の国語教師として勤務、同時に子供たちに本の読み聞かせに取り組み、かたわら詩と童話の創作に専念。県内の詩誌、児童文学誌に作品を発表。
昭和57年「福井童話サークル」「今立童話サークル」(平成2年)「丸岡創作童話の会」(平成7年)の育ての親として今日に至り、その間全国の童話や詩のコンクールに延べ15人余りの受賞者を送り出すなど県内児童文学界の発展と向上に貢献。また詩人としても高く評価されている。
平成元年県文協文化芸術賞、平成11年県文化功労賞受賞。

 

 

げんでん芸術新人賞

げんでん芸術新人賞は、新人芸術家として将来を多いに期待される芸術活動を行う人に対し贈呈しています。

 

 

松田 章【漆工芸】 (鯖江市)

松田 章【漆工芸】 (鯖江市)

武生工業高校卒業後、地元の漆工芸作家・富田立山氏に師事。
昭和60年県美術展・県文協賞を受賞以来、日本現代工芸展及び日展に連続入賞を果たす。漆工芸作家として、越前漆器の伝統をベースに現代センスを加味し、創造性あふれる作品を発表、平成2年県美術展無鑑査に、日本現代工芸展、同会員に推挙される。
後継者不足の越前漆器界にあって、中堅・若手のリーダーとして活躍し、産地の活性化に尽力。県内工芸界のホープとして今後の活躍が期待される。
平成2年件文協新人賞、平成15年日本現代工芸美術展・審査員。

 

林下 幸世【洋舞】 (丸岡町)

林下 幸世【洋舞】 (丸岡町)

昭和50年、3歳よりフクイバレエ団・研究所に入門。平静3年丸岡高等学校卒業後、山路瑠美子・神村和雄に師事(東京・修行7年)。この間、日本バレエ協会の公演に数多く出演。全国舞踊コンクール入賞も数多く、特に上位奨励賞三回。
平静11年フクイバレエ団教師、同12年同団丸岡研究所開設。平成15年5月より金沢の中村モダンバレエ・アカデミー講師も。県民文化祭第1~4回まで主役を踊り、また山形国民文化祭では「レ・シルフィールド」を主演。
現在、後輩の指導にもあたり、今後、洋舞界の有望な舞踊家として、また指導者として期待される。